Sakaeです。
船旅エッセイブログの第二弾。真夏の頃には「さあ書くぞ」と意気込んではいたものの、気がつけば9月下旬、慌て稿を起こしている。無理やりに『夏の思い出』というタイトルを捻り出した。

さて、夏のある日、会社の仲間と一緒に船旅を楽しんできました。今度の船旅は旅情を誘うというよりは、夕陽と夜景を眼で楽しみ、食を胃袋で楽しむ、というもの。そうです、レストランクルーズなのです。波穏やかな博多湾で2時間余り湾内を巡り景色を楽しみながら、その間に食事を頂こうというもの。イヤイヤその逆で食べる方が先かな?「花より団子」という言葉もあるくらいだし・・・。

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兎に角、みんな初めての体験のようでわいわいがやがや。19時出港なのに18時半集合、
その間はどうするの?とやや不満げながらも心ウキウキの様子。

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レストランクルーズの先駆者は広島湾「瀬戸内海汽船」の「銀河」30年以上前からの運航、瀬戸内の島々を結ぶフェリーは実利性を追求していて不格好だが、レストランクルーズ船「銀河」は優美な船型で静穏な瀬戸の海を滑るように走る。「銀河」から見るライトアップされた世界遺産「厳島神社」に人々は魅了される。レストランクルーズはその後、東京湾レインボーブリッジ下でも運航されて人気が高い。「船で食事」のコンサバ版は屋形船だろう。これもまた風情あるお遊びだ。桜花爛漫の4月、隅田川に屋形船を浮かべて、江戸前食材の天ぷらと長堤三里の花見は江戸の華、これまた見事だった。

話を博多湾に戻そう。レストランクルーズ船の名前は「マリエラ」40m、520トン、速度11ノット(時速20㎞程度)、内装もなかなか豪華で、めったなことでは揺れない構造の双胴船。

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19時丁度に出港。乾杯の後はビュッフェスタイルの食事、みんな一斉に料理テーブルへ向かい、人気の高い料理は瞬く間に鍋の底が見えてきた。

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お腹(おなか)が少し落ち着いたところで、次は「夕陽」の出番だった。事前に日没時刻と日没方位を調べていたので、マリエラ号船長に夕陽が綺麗に見ることができる志賀島方面のポイントに向かうよう依頼していた。これがものの見事に当たった。真っ赤な太陽が水平線を目指していく。みんな夕陽が見える方向に群がってスマホをかざして「カシャカシャ」と嬉しそうだった。

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こんなときは誰も「地球の自転により太陽が海に沈む」なんて無粋なことは考えない。グラス片手に博多湾の夕陽を眺めて、加山雄三の歌を口ずさみながら幸せを感じている。こんな情景では時の流れは緩やかになってほしいものだが、そうはいかない。「夕陽」の出番は終わって、次は「夜景」の 出番がやってきた。博多湾の海から見る夜景、150万都市福博のビル街の明かりを借景にマリノアシティの観覧車、海にせり出したマリゾンのレストラン、ヤフオクドーム、福岡タワー、これらがズームアップして見えてくる。これまた素晴らしい。遣唐使がタイムマシーンに乗って博多湾に帰ってきたら、この光景を見てどのような和歌をしたためただろうか?

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出航の時に見た博多ポートタワーの明かりが大きくなってきて帰港。こうやって過ごした2時間の船旅、「胃袋満足」「夕陽満足」「夜景満足」で、みんな「来年も是非来よう」を口々に下船となった。